Haretoke Architects

Under Three Roofs

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雁行の三ツ屋根

つながる豊かさを建築化する

寒冷な地方都市に建つ子育て家族の住まい。
「平屋的に暮らしたい」という住み手のリクエストを紐解きながら、隣り合う空間同士が機能的な関係性とつながることの豊かさを生み出せるよう、徹底的に考え抜きました。
その結果、庭に面して桂離宮のように雁行(がんこう)する平面形状と、対角線方向に通り抜ける視線によって空間同士が縫い合わされる平面計画が生まれました。
全体は三つのボリュームから構成されていて、三枚の屋根がそれぞれ異なる向きに掛かっています。
背の高いボリュームを中心に東西二枚の平屋根が羽を広げた佇まいは平等院鳳凰堂のようでもあり、平面的な広がりと吹抜けの伸びやかさとを同時に感じられる心地良い空間の質を生み出しています。
隅々にわたって住み手がこだわり抜いた空間と、そこを存分に住みこなす住み手の創意工夫とが、この住まいをより一層魅力的に育てていくことでしょう。
五年後、十年後の変化が楽しみな住まいになりました。

Data
  • 所在地:長野県塩尻市
  • 主要用途:一戸建ての住宅
  • 施工:ASJ松本中央スタジオ(宮澤昌弘)/松本土建(西山雄一郎)
  • 構造:木造(在来軸組構法)
  • 規模:地上2階
  • 敷地面積:342.38m²(103.57坪)
  • 建築面積:109.67m²(33.18坪)
  • 延床面積:128.51m²(38.87坪)
  • 竣工:2014.06
  • 撮影:矢野紀行/矢野紀行写真事務所
  • 設計監理:アトリエハレトケ(長崎辰哉・牧野由美・市毛毅)
  • 構造設計:長坂設計工舎(長坂健太郎)
  • 設備設計:館設備設計事務所(岩舘通泰)
  • 照明計画:シリウスライティングオフィス(戸恒浩人・村川和隆)