Haretoke Architects

House with a Large Roof

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結城の大きな屋根

重層する風景に浮かぶ大きな屋根

地方都市の郊外に計画された鉄筋コンクリート造の住宅です。
個性あふれる居室群の上に浮かぶように一枚の大きな屋根が架けられており、2mに及ぶ軒の出が住み手と街に対してシンボルとしての「深い影」を落としながら、内外に重層する素材感の異なる生活風景を包み込んでいます。
外観はコンクリート打放しのクールな印象ですが、断熱材を裏打ちしたFRC打込み型枠による「外断熱工法」を採用しており、室内空間全体が外断熱でしっかりと包まれています。
加えて開口部に高性能のアルミ木複合サッシを用いることで、夏涼しく、冬温かい、エネルギー効率の高い安定した室内環境を生み出しています。
高い意匠性を守りながらも、熱負荷を低く抑え、年間を通じて快適な温熱環境を実現することを目指しました。

Data
  • 所在地:茨城県結城市
  • 主要用途:一戸建ての住宅(住宅+事務所)
  • 施工:宍戸工務店(田所一成)
  • 構造:薄肉ラーメン式RC造、一部S造
  • 規模:地上2階
  • 敷地面積:547.25m²(165.54坪)
  • 建築面積:273.46m²(82.72坪)
  • 延床面積:374.48m²(113.28坪)
  • 竣工:2010.03
  • 撮影:矢野紀行/矢野紀行写真事務所
  • 設計監理:アトリエハレトケ(長崎辰哉・牧野由美)
  • 構造設計:佐藤淳構造設計事務所(佐藤淳・小山直丈)
  • 設備設計:館設備設計事務所(岩舘通泰)
  • 照明計画:シリウスライティングオフィス(戸恒浩人・小林周平)
  • 設計監理協力:大友和樹
  • 掲載:新建築住宅特集 2010年8月号