建築として生まれ変わった森
東京の山奥、緑豊かな森の中に完成した木の工場です。
「そこにある木で建てる」をテーマに、敷地とその周辺から集められた多摩産杉材を乾燥、集成加工して構造フレームとしました。
外壁の杉下見板張りもすべて多摩産材です。
組立は現場で、作業は地元の大工の手で。
地元の材料を地元の手で組み上げる。
そんな「あたりまえ」の地産地消を実現しました。
こうして完成した工場は「建築として生まれ変わった森そのもの」と言えるでしょう。
CO2は固定され、建設による環境負荷も低く抑えられています。
工事中から一貫して風景と馴染むその姿は、完成した今後、一層森に溶け込んでいくはずです。
外に居ても中に居ても常に森の存在が意識され、循環型ものづくりの理念を感じられる。
そんな豊かさに満ちた仕事場の実現を目指したプロジェクトです。