Haretoke Architects

Workshop in a Forest

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飯田ウッドワークシステム東京工場

建築として生まれ変わった森

東京の山奥、緑豊かな森の中に完成した木の工場です。
「そこにある木で建てる」をテーマに、敷地とその周辺から集められた多摩産杉材を乾燥、集成加工して構造フレームとしました。
外壁の杉下見板張りもすべて多摩産材です。
組立は現場で、作業は地元の大工の手で。
地元の材料を地元の手で組み上げる。
そんな「あたりまえ」の地産地消を実現しました。
こうして完成した工場は「建築として生まれ変わった森そのもの」と言えるでしょう。
CO2は固定され、建設による環境負荷も低く抑えられています。
工事中から一貫して風景と馴染むその姿は、完成した今後、一層森に溶け込んでいくはずです。
外に居ても中に居ても常に森の存在が意識され、循環型ものづくりの理念を感じられる。
そんな豊かさに満ちた仕事場の実現を目指したプロジェクトです。

Data
  • 所在地:東京都西多摩郡檜原村
  • 主要用途:工場(木工所)
  • 施工:中嶋材木店(中嶋博幸)
  • 構造:木造(一方向ラーメンフレーム構造)
  • 規模:平屋
  • 敷地面積:619.70m²(187.46坪)
  • 建築面積:280.51m²(84.85坪)
  • 延床面積:280.51m²(84.85坪)
  • 竣工:2011.03
  • 撮影:矢野紀行/矢野紀行写真事務所
  • 設計監理:アトリエハレトケ(長崎辰哉・牧野由美・池田俊)
  • 構造設計:frameworks(神野昌也)
  • 設備設計:館設備設計事務所(岩舘通泰)
  • 設計協力:津野建築設計室(津野恵美子)
  • 掲載:新建築 2011年7月号